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小布施で「中島千波展」28日まで 

20代から70代まで286点

小布施の栗菓子店の庭のもみじを金屏風に描いた作品も並ぶ
小布施の栗菓子店の庭のもみじを金屏風に描いた作品も並ぶ

 小布施町のおぶせミュージアム・中島千波館は1月28日(火)まで、「秋の中島千波展〜こんな絵を描いてきました」を開いています。


 中島さんが20代から70代まで約50年にわたって描いてきた作品から計286点を展示紹介。初期の頃に社会に存在する自分の証しを表現しようとした「社会シリーズ」、長年ライフワークとしてきた「人物シリーズ」、金屏風と黒を背景にした桜や牡丹など花々を描いた作品、富士山やマッターホルンなど世界の山を描いた屏風作品など、中島さんの画業を代表する作品がジャンルごとに並びます。


 このうち「夜の光に追われて」は、1985年10月から始まった津島佑子さんの新聞連載小説の挿絵で、1点の大きさが縦約12センチ、横約15センチの小さな画面に墨で描いた全209作品を展示。中島さんは「文章を読み、そこから受け取れるイメージを自分で翻訳しながら、絵画としての面白さをも追及して描くように努めた」などとキャプションに解説しています。


 同館では初公開となる最新作は2023年制作の6点。黒の背景に桔梗、花菖蒲、菊、寒牡丹など中島さんの真骨頂ともいえる花々の姿が美しく浮かび上がります


 「一貫して本質への飽くなき追求心が見えてくるのが中島作品の魅力。見応えたっぷりの多様な作品をゆっくりと楽しんで」と同館。


 水曜日休館。開館時間は9時から17時。入館料は一般500円、高校生250円、中学生以下無料。

 (問)同館☎︎247・6111


2025年1月18日号掲載

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