top of page

女性管理職の在り方話し合う 

  • 5月10日
  • 読了時間: 3分

長野商工会議所の「女性会議」が「座談会」開催

段ボールの円卓に女性管理職の悩みや課題を書き込んで意見交換をする参加者
段ボールの円卓に女性管理職の悩みや課題を書き込んで意見交換をする参加者
社外にネットワーク広げて

 女性のキャリアアップ支援プロジェクト「NagaHaLo(ナガハロ)」立ち上げに向けて準備中の長野商工会議所の「NAGANO働く女性会議」はこのほど、「女性管理職とキャリアアップ座談会」を同商議所で開いた。長野市内を中心に38事業所から管理職の女性ら約60人が参加。7月にスタートするプロジェクトの説明を聞いたほか、11のグループに分かれて、「日ごろ職場で抱いている悩みやモヤモヤ」「女性管理職が提案する新しい管理職の在り方」「プロジェクトで取り組みたいこと」などについて話し合った。


 同会議は、2023年7月の設立以降、「女性が働きやすい職場」をテーマに、さまざまな業種や立場の人たちに参加してもらい、課題や現状を共有する座談会やワークショップなどを10回以上にわたって開催。ここで得た声をまとめ、市や県に女性の働きやすい環境についての提言もしてきた。


 これまで管内事業所を中心に延べ600人を超える働く女性らが参加。この中で「管理職手前のステージから、同じような経験をする人が減り、悩みを共有できる場もなくなってしまう」という意見に注目。企業内にロールモデルがいない場合でも、他社の女性リーダー(役員や管理職など)との交流を通じて女性のキャリアアップを支援するプロジェクトを計画した。


 プロジェクトは、各企業から役員や管理職、リーダーを目指す女性が集まり、社外にネットワークを広げて、互いに支え合う環境をつくることで女性がより活躍できる社会の実現と地域の発展を目指そうという取り組み。違う組織で働く知識と職業経験を有した先輩がメンター(助言者)となり、後輩の抱える課題や悩みを聞いて一緒に解決策を探ることで後輩の働く女性たちの活躍を後押しする。


 ナガハロで取り組みたいことでは、「女性管理職ならではの研修やスキルのシェアがあるといい」「継続的な関係を築く機会をつくってほしい」「メンターの豊富な知識や経験を共有してほしい」などが上がった。メンターとの面談がオンラインで行われることに対して、「直接会って話せる機会を」と希望する声も多くあった。


 プロジェクトを担当する同商議所の塚田まゆり副会頭は「このチームで管理職の理想的な在り方のモデルができたらいい。皆さんから意見を伺いながらつくりあげていきたい」と話した。


 ナガハロプロジェクトの本年度の活動期間は7月から来年3月まで。メンターとして12人が参加。メンターから指導や助言を受けるメンティーには20人程度を募集する。

記事・写真 中村英美


2025年5月10日号フロント

 © weekly-nagano  All rights reserved.

bottom of page