北野美術館 風景画など28点
若穂綿内の北野美術館は、所蔵作品展「天高く〜秋の絵」を開いています。11月10日(日)まで。
同館は本年度、「季節の絵」をテーマに日本画の企画展を構成。今回は、すがすがしさを感じる初秋から、寂寥感の漂う晩秋の趣など秋らしさを感じさせる風景画、人物画、植物画など28点を展示紹介しています。
稲を刈り取った後の田んぼで落穂をついばむ丹頂鶴を描いた川合玉堂の2曲1双屏風「稲田の鶴」、栗の木の下で機織りをする女性の後ろ姿を描いた池上秀畝「秋色」、紅葉した錦木と四十雀の取り合わせが深まる秋を感じさせる川端龍子「錦木」など、この季節ならではの色彩豊かな作品が並びます。
茶室には、新札に登場した渋沢栄一の書跡「雲無心以出岫」を展示。陶淵明「帰去来辞」の一節を表した作品で、雅号の「青淵老人」の文字が見てとれます。
このほか国内外の洋画、彫刻、工芸品など62点を展示紹介しています。
「作品を通して移ろい行く秋をじっくりと味わってほしい」と同館。
10月13日(日)、11月3日(日)の10時、11時、14時、15時から各回約30分、館内を巡りながら、学芸員がイチ押し作品を分かりやすく解説する「学芸員のおススメ作品ツアー」を開催。参加無料、要入館料。
9時半から17時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。一般700円、大学・専門学校・高校生500円、中学生以下無料。
(問)同館☎︎282・3450
2024年9月28日号掲載
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