大井法華堂の資料展示 山伏の実態と歴史紹介

県立歴史館

大井法華堂の護摩堂の祭壇を復元した展示

 県立歴史館(千曲市)は、夏季企画展「山伏—佐久の修験 大井法華堂の世界」を開いています。中世から近世に一大修験道場だった大井法華堂(佐久市)の文書や仏像などを展示し、修験道や法華堂の実態と歴史を伝えています。

 大井法華堂は、鎌倉幕府御家人の大井氏が建立。室町時代に浅間山周辺の山伏たちの権利を集めて力を持ち、江戸時代には東信の中心道場になりました。

 今回の展示は、「大井法華堂文書」が2019年に県に寄贈されたことを受けて企画。明治維新で修験道場が廃止された後も大井家が保管してきた約4400点の史料群で、全国的にも珍しい貴重な物といいます。

 会場では、法華堂の歴史を伝える多くの文書のほか、法華堂が開かれるきっかけとなった一遍上人の佐久来訪を伝える絵巻、法華堂が祭ってきた修験道開祖である役行者の像、武田信玄の文書、皇女和宮が江戸下向時に立ち寄って奉納した草履など103点の資料を展示。同館文献史料課長の村石正行さんは「山伏が持っていた自然との向き合い方や生命観を展示から知ってほしい」と話しています。

 8月21日(日)まで。企画展観覧料は一般300円、大学生150円、高校生以下無料。

 漫画家西川かおりさんのイラスト展「そこに(根井)(ねのい)氏がいた—木曽義仲・義高と仲間たち」も同時開催。平安末期に善光寺平で起きた横田河原の戦いなど、義仲の頃の信濃の出来事をイラストと解説パネルで紹介。子どもから見て学べます。

 (問)同館☎︎274・2000


2022年7月16日号掲載