台風19号災害で流失

長沼の古絵図が復元

データから復元された「長沼古城図」(上)などの絵図

 2019年10月の台風19号災害で全壊した長沼交流センターに保管され、流失した「長沼古城図」などの古い絵図や公民館報のバックナンバーが、控えとして残されていたデータから復元されました。

 災害では、図書室の書籍、事務室の資料やパソコン、サーバーなどの全てが失われました。壁に掛けられていた1700年代の物とみられる古城図や、長沼歴史研究会が研究成果から描いた長沼城復元図などもなくなりました。

 復元した宮沢秀幸さん(74)=富竹=は同センター元所長で、災害後、長沼地区の文化活動の復興を願い、「ふるさとネットワークセンター」を立ち上げて支援活動を行っています。

 活動のために自宅にある資料を整理していたところ、記録媒体の中に控えとして保存した古城図や館報の画像データが残っているのを発見。データを基に、絵図は印刷して額装、館報は縮刷版を製本してよみがえらせました。

 宮沢さんは「公民館の歴史や文化が消滅することなくつながり、とてもうれしい」と話します。

 復元した資料は宮沢さんが自宅で保管。要望に応じて資料として貸し出しを行っているといいます。決壊した堤防の近くに造られる予定の公民館が再開したら、これらを寄贈する考えです。


2022年11月19日号掲載