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北野美術館で「息白し〜冬の絵」展

ニューヨーク州北部の小さな町の冬景色を描いた油彩画も並ぶ
ニューヨーク州北部の小さな町の冬景色を描いた油彩画も並ぶ

 若穂綿内の北野美術館は所蔵作品展「息白し〜冬の絵」を開いています。


 同館は今年度、「季節の絵」をテーマに企画展を構成。今回日本画は、雪景色や寒さに耐えながら暮らす人々など冬らしさを感じさせる風景画や、新年をことほぐ吉祥画を中心に約30点を展示しています。


 同館のコレクションを代表する酒井抱一「扇面散図屏風(せんめんちらしずびょうぶ)」は、二曲一隻の屏風に、四季折々の動植物を描いた16枚の扇を散らすように表現した作品。紅白梅や富士に松林、白鷺などの吉祥図を楽しめます。美人画家上村松園20歳の頃の作品「清少納言」、たおやかな女性が印象的な伊東深水「新雪」、重要美術品の円山応挙の三幅対「寿老鴛鴦鴨(じゅろうおしどりがも)」なども並びます。


 国内外の近代洋画、彫刻、工芸品、書跡などは約50点を展示。アメリカ印象派の画家らが大画面に描いた雪の風景画なども見られます。


 学芸員の武川あおいさんは「同じ季節でも題材や手法などによってまるで異なる表現を楽しんでほしい」と話していました。


 2月16日(日)まで。


 開館は9時半から16時半。休館は月曜日。入館料は一般700円、大学・専門・高校生500円、中学生以下無料。

 (問)同館☎︎282・3450


2025年1月18日号掲載

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