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創立150周年 気持ち込めて

下氷鉋小学校内の作新記念館が改修工事中

メッセージを書いた瓦を披露する児童
児童が屋根瓦一枚一枚に記念のメッセージ

 学校敷地内にある長野市指定有形文化財「作新記念館」を改修工事中の下氷鉋小学校では、児童が改修に使う岐阜美濃瓦200枚に未来へのメッセージを書く作業を進めている。同校は昨年創立150周年を迎え、同記念館の再活用に向けた取り組みが地域を挙げて行われている。

 同小の前身「作新学校」は1873(明治6)年、当時の下氷鉋村と田牧村、小島田村、青木島村の4村が合同で創立した。同記念館は83年、作新学校の本館として建設。学校は87年、下氷鉋小学校になった。


友達と話し合いながらメッセージを書く

 同記念館は瓦ぶき寄せ棟造りの2階建造物。和風の玄関と西洋風の窓が特徴だ。館内に民俗資料などを並べて地域学習に利用されてきたが、近年は老朽化で立ち入りできなくなっていた。

 3月上旬、1年義組(26人)では、1枚の瓦(縦横各約30センチ、厚さ約2センチ、重さ2・5キロ)に3、4人が油性ペンで、「いままでありがとう」「これからもよろしくね」「がんばってね」「150年おめでとう」など、指紋が付かないように手袋をしてメッセージと名前を書き、絵を描いた。


並べられた児童のメッセージ瓦

 文字の大きさやバランスを考え、瓦にメッセージを書く前に何回もノートに書いて練習した。半藤杏奈さんは「ノートに書くのとは違って、瓦はざらざらしていた」。桜井柊歌(しゅうか)さんは「未来にメッセージが届くように書いた」。楠岡煌清(こうせい)君は「150年をお祝いするみんなの気持ちがこもった瓦を張るのっていいな。うれしい」と喜んでいた。「学校が好きで祝う気持ちが伝わってくる」と担任の杉山智輝教諭(26)。


グループでアイデアを考える

 島立仁美校長(59)は「子どもたちが150年記念事業でかたちに残ること、思い出になることができてうれしい」とし、「作新記念館と下氷鉋小は地域、保護者、卒業生などに親しまれ愛されているのを実感した。その中で育つ子どもたちは幸せだ」とも話した。

 同校評議員で更北地区住民自治協議会顧問の山野井敏人さん(74)=稲里町=も「作新記念館を地域のコミュニティーの場として、教育に生かしたい」と意気込む。改修工事は調査と解体の段階で、4月に同小職員、関係者が中を見学する予定だ。同記念館は来年7月完成予定。

 記事・写真 滝沢美緒


2024年4月6日フロント


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