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信州から考える絵画表現の50年

県立美術館 草間彌生さんの作品など

出品作について紹介する根岸さん(左)
出品作について紹介する根岸さん(左)

 県立美術館(箱清水)は4月6日(日)まで、「信州から考える絵画表現の50年」を開いています。1945年から50年間の絵画史の一様相を、信州ゆかりの作家たちの作品で振り返る狙いです。


 池田満寿夫さん、オノサト・トシノブさん、草間彌生さん、楠本正明さん、小松良和さん、小松崎広子さん、小山利枝子さん、高見沢文雄さん、辰野登恵子さん、根岸芳郎さん、藤松博さん、堀内袈裟雄さん、堀内康司さん、松沢宥さん、丸田恭子さん、宮坂了作さん、母袋俊也さん、依田寿久さんの計18人がそれぞれの代表作合わせて63点を展示、紹介しています。


 展覧会を前に開かれたオープニングセレモニーには、現在も活躍中の作家8人が出席。それぞれ展示作品の前で、短い作品解説をしました。大画面に透明感あふれる色彩空間を描き出す岡谷市出身の根岸芳郎さんは、「抽象画なのでできるだけ説明なしで見てもらえる作品を追求しています。自由に楽しんでもらえたらいい」。「陰陽」「螺旋(らせん)」「浸透」を一貫したテーマに制作を続ける長野市出身の丸田恭子さんは、螺旋状の形態を描き出した大迫力の作品の前で、「図録などの印刷物でなく、実物の前に立って作品を感じてほしい」と話していました。


 展覧会を担当した学芸員の霜田英子さんは「展示作品のメーンは大画面の抽象画。作品世界に没入する絵画体験を」と話していました。


 3月1日(土)13時半から15時まで、高見沢文雄さんと宮坂了作さん、9日(日)13時半から14時半まで、母袋俊也さんがアーティストトークを開催。参加無料。定員40人。当日先着順で受け付け。


 水曜休館。開館時間は9時から17時。観覧料は一般1000円、大学生と75歳以上800円、高校生以下または18歳未満無料。

 (問)同館☎︎232・0052


2025年3月1日号掲載

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