住民への聞き取り基に 大岡の「民俗誌」発刊

大岡地区住民自治協

 大岡地区住民自治協議会は、「アルプス一望の里 大岡暮らしの民俗誌〜『大岡 ひと・もの・くらし』」を刊行しました。7年前から行ってきた、住民自身が地域文化を見直す取り組みの集大成です。

 大岡住自協では、2015・16年度に「大岡集楽学校」を開催。大岡の住民が、10地区の地元の人から地域の伝統文化などを聞き、学びました。それに続いて18年度からは、元県立歴史館総合情報課長の宮下健司さんが地区内の高齢者への聞き取り調査を実施。4年間かけて地域の民俗文化、かつての大岡の姿や生活の変化、なりわいの変遷などを83人から聞き取りました。

 民俗誌は、その成果を一冊にまとめたものです。大岡全体の歴史風土、10地区それぞれの地勢、農林業などのなりわい、信仰や民俗文化などの章に分け、カラー写真入りで掲載。なりわいでは、稲作のほか、かつて行われていた養蚕、炭焼き、紙すき、うるしかきなどの農家の副業、炭鉱や聖山麓の開拓などについても詳しく述べられています。

 わら人形や道祖神などわらを使った民俗行事が多いこと、農協の主導で電化製品の普及や農業の機械化が進んできたことも取り上げています。

 B5判、136ページ。県の地域発元気づくり支援金を活用し、1000部作製。希望する人に300円で販売しています。

 (申)(問)大岡住自協☎︎266・2151


2022年3月26日号掲載