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七瀬「中町音頭」完成 作詞・作曲は公民館正副館長

演歌歌手 山崎順子さん 地元夏祭りで初披露

「中町音頭」を熱唱する山崎さん

 「あ〜七瀬中町は〜、あ〜住みよい町よ〜♪」 

 地元愛にあふれる曲で地域を盛り上げようと、七瀬中町公民館長の河内繁さん(69)が作詞、副館長の桜井良彦さん(65)が作曲を手掛けたご当地ソング「中町音頭」が完成し、このほど開かれた「七瀬三町夏祭り」のステージで初披露された。

 コロナ禍で外出もままならなかった昨年1月、「住民の連帯感を強めて町を元気づける起爆剤に」と桜井さんが曲作りを発案。自身が発起人となって回覧板で住民に歌詞を募った。5月末の締め切りを8月まで延長したが思うように集まらなかった。そこで、川柳を長く続ける河内さんが一念発起。七瀬中町を象徴する太々(だいだい)神楽や獅子舞、子ども木遣(や)りなど伝統行事や、白山稲荷、六地蔵といった名所など住民にはおなじみのワードをちりばめて5番までの歌詞を作った。曲は「この詩と向き合ったら自然に浮かんできた」という桜井さんが担当した。


山崎さんの歌う「中町音頭」で盛り上がる七瀬三町夏祭り

 今年7月、七瀬地区とゆかりのある長野市在住の演歌歌手山崎順子さんの歌をのせて収録。2人は「乗りと耳なじみがいい、親しみやすい曲になった」と喜んだ。

 夏祭りでは、浴衣風ワンピース姿の山崎さんが「中町音頭」を熱唱。小さな子どもからお年寄りまで、曲調に合わせて掛け声や手拍子など合いの手を入れて盛り上がった。曲を聴いた七瀬南部の池上徹さん(51)は「とても明るくてみんなで盛り上がれる。中町だけでなく七瀬全体の曲に」。夫の転勤に伴い、昨年から七瀬在住という山田貴衣さん(32)は「東京音頭のような地域の人たちみんなが知っている曲になればいい」と笑顔で感想を話した。


七瀬中町公民館の河内館長(左)と桜井副館長

 今後は、振り付けをして11月3日(金)の地区文化祭で曲と合わせて踊りを披露する予定。また、公民館で定期的に行っている市はつらつ体操と並んで体を動かせるプログラムを作って普及していく計画も。本年度末までには、地区内の希望者にCDを格安で配布することも検討している。

 記事・写真 中村英美


2023年8月19日号フロント

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