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「ペリー来航」どう伝わったか

県立歴史館で「至宝の名品」展

ペリーの肖像を描いた清水家文書と小学6年生の社会科教書に掲載されたペリー来航資料を比較できる展示
長野県に関わる近現代史に焦点

 千曲市の県立歴史館は、幕末以降の近現代史で長野県に関わる歴史資料にスポットを当てた所蔵品展「至宝の名品 学芸員のイチオシ 近現代歴史資料編〜長野県民がみた幕末から現代」を開いています。

 今回は近年同館所蔵となったものや、これまで公開する機会がなかったものの中から、同館学芸員7人がそれぞれのテーマで選んだイチオシ資料合わせて105点を展示紹介しています。

 「清水家文書(県宝)〜大庄屋が接した黒船情報」では、江戸時代を通じて松本藩の大庄屋を務めた清水家に伝わる総数4万6000点を超える清水家文書から、幕末の世相を伝える古文書をピックアップ。

 藩の動員命令で江戸に赴いた清水勘左衛門が、見聞きした黒船来航の様子をペリーの肖像や藩が勘左衛門に支給した兜や具足など武具類、黒船、ペリー一行から日本への献上品など、リアルな絵入りで記録したページを紹介しています。信濃国の人々にどのように情報が伝わったのかを見られます。

 「日本測定器株式会社疎開資料〜『世界のソニー』の原点がここにある」では、戦時中、旧須坂町(須坂市)に企業疎開した日本測定器株式会社の工場建設を請け負った宮本茂次の設計図や同企業を興した井深大が宮本へ宛てた礼状などを展示紹介しています。

 「満洲移民関係資料〜人びとが記録した満洲」では、長野県から旧満州(現中国東北部)に渡った満洲移民が、入植を進める中で建設した建物や牛と地ならしする光景、草花などを描いた絵画や日記などを紹介。満洲開拓に抱いた希望から引き揚げに至る満洲移民の実態が浮かび上がります。

 諏訪市出身の俳人・岩波其残(きざん)が70歳の頃に、1年間の米作りの様子を人々とともに生き生きと描いた「農耕図」12幅や、遺跡の調査記録、雑誌創刊号コレクションなどの展示も。

 専門主事の小林寿英さん(43)は「近現代資料の多様性や魅力を認識してもらう機会になれば」と話していました。

 6月16日(日)まで。9時から17時開館。月曜(祝日の場合は開館)と祝日の翌日。5月4日(土)から6日(月)は開館。入館料は企画展のみ一般300円、大学生150円、高校生以下無料。

 (問)同館☎︎274・2000


2024年4月6日号掲載

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