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ナナフシモドキと暖冬

卵が越冬しやすく 安曇野市では大発生

 この冬は予想された通りの暖冬でした。平均気温は、12月と1月に加えて2月も各地で平年を上回りそうです。諏訪湖も御神渡りが6季続けて出現しませんでした。

 雪も少なく、これまでとは違う冬になっていて、この虫への影響も気になります。

 「ナナフシモドキ」です。モドキがついていますが、ナナフシ科の代表種です。漢字で書くと「七節」で、体や足が細長く、小枝のような見た目をしています。熱帯地方に多く生息している虫で、ここ数年は長野県内でも見られ、特に安曇野市では世界的にも珍しい規模の大発生が確認されています。

 長野県が国内の分布の北限に当たるそうです。最近は最低気温がこれまでほど低くならないため、卵が越冬しやすく、数が増えていると考えられています。暖冬は、ナナフシモドキの成長にはプラスに働くようです。

 地球温暖化は世界のあらゆる地域に影響を与えていて、日本の冬にも変化が現れています。

 今月5日は南岸低気圧の影響で、関東甲信地方で大雪になりました。原因の一つに温暖化が挙げられています。海面水温が高くなっていることで大気中の水蒸気量が増え、雪雲が夏の積乱雲並みに発達したようです。東京などでは冬としては非常に珍しい「雷」が観測されました。

 また、長野県でも大雪となり、長野市の12時間降雪量は31センチで、同じく南岸低気圧で大雪となった2014年2月14日と並んで過去最多となりました。最近の県内は、冬型の気圧配置の時よりも、南岸低気圧の方が大雪になりやすいと感じます。

 気温は高いのに時々極端な大雪をもたらす温暖化。これが当たり前にならないことを願うばかりです。

 気象予報士・防災士


2024年2月24日号掲載

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