ソング・サング・ブルー
- 4月18日
- 読了時間: 2分
=2時間13分
長野千石劇場(☎︎226・7665)で公開中

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夫婦の夢かなう直前 襲った悲劇乗り越え
「ソング・サング・ブルー」は、歌に生き愛に生きたミュージシャン夫婦の波瀾万丈の人生を描いた実話の映画化だ。
かつては音楽に人生の夢を求め、今は誰かの「歌まね」でしかステージに立てないマイク(ヒュー・ジャックマン)。そんな彼が地元の祭りのイベントで出会ったのは、同じ歌まね歌手のクレア(ケイト・ハドソン)。生活のために働き、一方で歌手活動をする同じ境遇に意気投合し結婚。ニール・ダイアモンドのトリビュートバンド「ライトニング&サンダー」を結成する。レストランやクラブのステージから始まったバンド活動だったが、2人の歌声から生まれる化学反応に人気はうなぎ上り。有名バンドの前座にも声を掛けられ夢がかなうかにみえた直前、2人を悲劇が襲う。
夫婦が敬愛するニール・ダイアモンドは、1960年代から80年代に数々のヒット曲を出したシンガー・ソングライター。アルバムの売り上げは全世界1億3千万枚以上。「スイート・キャロライン」が流れ、観客の合いの手でステージと客席が一体となるシーンは、スクリーンを見ているこちら側もノリノリになってしまう。現在もスポーツの試合会場や大統領選挙中のテーマソングに使われる、まさに不朽の名作だ。
タイトルの「ソング・サング・ブルー」は72年に全米1位を獲得したヒット曲だが、まるで夫婦の人生をなぞるような歌詞に聴き入ってしまう。
日本でも物まね番組はあるが、本場アメリカの歌まねは半端じゃない。楽屋裏には一目で分かるエルビス・プレスリーやジェームズ・ブラウン、ティナ・ターナーらのそっくりさんが顔をそろえて思わず笑ってしまう。
ヒュー・ジャックマンの歌唱力の素晴らしさは、「レ・ミゼラブル」(2012年)や「グレイテスト・ショーマン」(17年)などのミュージカル映画で折り紙つき。ケイト・ハドソンもアルバムを発売し歌手デビューしていて、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。
苦しみを乗り越え夢を諦めずにステージで輝く2人。支え合う夫婦の絆の深さが心を震わす愛の物語だ。
(日本映画ペン倶楽部会員、ライター)
2026年4月18日号掲載



