スポーツレストラン今年も開店です
- 6月14日
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長野西高の生徒が「店員」

地域住民とニュースポーツ楽しむ 普段の授業では学べない体験
「今日は思う存分楽しんでいってください。じゃあ体操いきましょう」
長野西高校(箱清水)が毎年実施している「スポーツレストラン」の営業が始まった。今期初回の5月29日は同校近くの住民や障害者就労支援施設の利用者など40代から90代まで男女16人が参加。約50分間、店員役を務める3年生19人と共にさまざまなニュースポーツを楽しみながら汗を流した。
スポーツレストランは、手軽に楽しめるニュースポーツを、生徒だけでなく地域の人たちの健康や体力づくりに役立ててもらうとともに、互いの交流の機会にと1999年にスタート。毎年、授業を選択した3年生が「店員」を務め、営業開始に向けてメニューを決定。訪れた「客」に説明して一緒にプレーできるように、実際に体験しながらルールを覚えたり、受講者募集のチラシやメニュー表を作成したりするなどして準備を進める。
今年は、ボッチャ、ソフトバレー、スポンジテニス、ゴールボール、バスケットボール、ターゲットバードゴルフ、ボウリング、卓球、バドミントンの9種目を取り入れた。
営業初日、生徒が扮する「店員」に迎えられた「客」の地域住民らは互いにあいさつを交わした後、店員の掛け声に合わせて準備体操をしてウオーミングアップ。この後、それぞれがメニュー表から自分が体験したいニュースポーツを選んで注文。希望したコーナーに分かれて、担当の店員とプレーにチャレンジした。
三輪の92歳の男性は昨年に続く2回目の参加といい、得意のボッチャを選んで体験。店員に応援を受けるだけでなく、こつを指南する場面も。「とても楽しい」と終始笑顔。参加4年目、三輪の67歳の女性はバドミントンをオーダー。「久しぶりに体を動かせてうれしい。元気をもらって若返れそう」と喜んでいた。
店員の丸山彪雅(ひょうが)さんは「一人一人楽しんでもらえるようにたくさん声をかけていきたい」。城崎莉子さんは「楽しんでもらえていることに達成感を感じた」。授業担当の鈴木望教諭は「生徒たちにとっては普段の授業では学べない体験ができる授業。少しでも地域に貢献できる機会になっていたらいい」と話した。
今期の営業日は11月6日(木)まで全26回。夏休みの8月を除き、ほぼ毎週火曜と木曜の11時から11時50分まで。事前の予約は不要。校内に駐車場はない。営業日など詳細は長野西高ホームページに。
記事・写真 中村英美
2025年6月14日号フロント