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○△□を探して楽しんで

県立美術館でコレクション展

さまざまな○△□の表現が使われた作品が並ぶ

 長野県立美術館(箱清水)は11月28日(火)まで、「NAMコレクション2023第㈿期」を開いています。

 今回はコレクション作品から、モチーフや部分が○△□(丸・三角、四角)に見えるか連想される作品をピックアップして特集。分かりやすい形や見え方をテーマに作品を紹介することで、来館者に自由で新しい鑑賞体験をしてもらおうと油彩、版画、日本画、染色、木彫、鋳金など合わせて38点を展示紹介しています。

 まずはウオーミングアップとして、画面に○△□が使われた抽象作品や現代作家の作品を紹介。円形をトレードマークとするオノサト・トシノブや、ドットの表現が特徴的な草間彌生らの作品が並びます。「近づく/遠ざかる」では、菱田春草や菊池契月、長井雲坪らの作品を展示。近づいて見えてくるものと遠ざかって見えてくるものが同じかを問いかけます。「風景の○△□」では、小山敬三、田村一男らの風景画を紹介して、作家の目を通して描かれた風景がどんな形に見えるのか発見してもらいます。

 「画面の単純な形を探すことで、さまざまな事柄に気づき作品への解釈が深まる。目を○△□モードにして作品を楽しんでみて」と同館。

 開館時間は9時から17時。水曜休館。観覧料は東山魁夷館共通で一般700円、大学生と75歳以上500円、高校生以下または18歳未満無料。

 (問)☎︎050・5542・8600


2023年10月28日号掲載

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