「殿」が現代の東京・NYへ

新町に暮らし、ちょんまげ、はかま姿で自転車に乗って行動する渡辺Yоshiさん(42)をモデルにした絵本「とのととどまる。〜殿ニューヨークへ行く」(発行・todomaru企画)が出版されました。江戸時代の殿様と従者が現代の東京とニューヨークへタイムスリップ。ごみの捨て方や信号機などにカルチャーショックを受けるという物語です。
渡辺さんは長崎県出身。高校卒業後、米国で俳優になることを目指して渡米。ちょんまげを結うようになったのは2013年といいます。ちょんまげ姿で長野、東京、京都、ニューヨークと自由な活動をする「殿様」渡辺さん。長野では英語塾の講師をし、日米で活動するバイリンガルコメディアン集団「東京サーカス」の団長でもあります。
絵本の著者とどまるさん(66)は、渡辺さんと米国で出会い渡辺さんを支援したいと絵本製作を企画しました。異なる時代と場所で生きる殿様の目を通して、その時代や土地独特の価値観にふれてほしい、との思いが絵本に込められています。作画・監修は、あきばたまみさん。
渡辺さんは「『あなたの笑顔は美しい』をモットーに長野市で役に立ちたい」と話していました。
A4判、26ページ、1320円。
(問)渡辺☎︎070・8962・3461
2023年2月11日号掲載