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オツネントンボ
成虫の状態で越冬し 春 産卵場所など独占 日本にいる約200種類のトンボのうち、成虫の状態で越冬するのはオツネントンボ、ホソミオツネントンボ、ホソミイトトンボの3種類です。 オツネントンボの語源は「越年(えつねん)」。北海道から九州まで広く生息しています。少しくらい雪に...


カブトムシとクワガタの越冬
腐葉土や朽ち木の中 その暖かさに守られ 夏の間、子どもたちに大人気のカブトムシやクワガタですが、冬はほとんど姿を見かけません。 カブトムシは冬の間、「腐葉土の中」で過ごしています。腐葉土は、枯れ葉が腐って土のようになったものです。枯れ葉が発酵するときに熱が生じるため、カ...


オオキンカメムシ
寒さに弱い南方系 常緑樹に身潜め越冬 日本に生息しているカメムシは約1000種類。その中には「旅するカメムシ」もいます。 「オオキンカメムシ」といい、背中はオレンジと黒色、おなかは蛍光ピンクという派手な見た目に加え、体長2センチの大きな体で、昆虫愛好家からの人気も高いよ...


子グモのバルーニング
上昇気流に乗り空へ 一匹で越冬場所探し キラキラと太陽の光を反射させながら細い糸が空を舞うのを見たことがあるかもしれません。ただの糸ではなく、「蜘蛛の糸」です。 これは、蜘蛛の「バルーニング」と呼ばれる行動です。お尻から出した糸が風に乗ると、その糸にぶら下がるようにして...


避暑をするアキアカネ
暑さに弱く夏は山に 秋になると里に移動 長かった夏がようやく終わって秋になり、長野市内でも赤とんぼが飛び始める頃です。 赤とんぼは、アキアカネの俗称です。漢字にすると秋茜と、特徴そのままの名前ですが、夏まではどうしているか知っていますか。...


秋も蚊に注意を
35度超え 動き鈍く 活動時期がずれ込む 昨年の秋、あるニュースに目がとまりました。「秋も蚊にご用心」。「夏」のイメージがある蚊ですが、最近は活動時期が秋へと変わってきているようです。 人を刺す蚊のうち本州で多く生息しているのが、ヤブカとも呼ばれる「ヒトスジシマカ」です...


暑さに強いタマムシ
体温上昇防ぐ薄い層 翅の表面に幾重にも 私たち人間がウンザリするような暑さのときには、虫たちの活動も鈍くなりますが、中には気温が35度を超える日でも元気に飛び回る虫がいます。 「ヤマトタマムシ」もその一つです。全身が光沢のあるエメラルドグリーンの色をしていて日本の甲虫で最も...


トビイロウンカ
下層ジェット気流に 乗って梅雨期に飛来 人気のある虫とない虫がありますが、特に多くの農家にとって「嫌いな虫」と言えるのが「トビイロウンカ」ではないでしょうか。 夏の終わりから秋にかけて、水田に茶色の円ができることがあります。体長4〜5ミリの小さなトビイロウンカが、稲の汁液を...


ゴキブリも苦手「猛暑」
気温35度以上で「危険」 昼涼しい場所に隠れ 「嫌いな虫」として圧倒的に挙がるのが「ゴキブリ」です。その響きだけで顔をゆがめる人もいるでしょう。ゴキブリに何かをされたことのない人も嫌うのは幼少期からの「刷り込み」が大きく、保護者がゴキブリを嫌っている姿から恐ろしいものだと思...


チョウと紫外線
最も好きな色は「紫」赤には見向きもせず モンシロチョウを観察していると、ある特定の色の花に集まることに気がつきます。 モンシロチョウが最も好きな色は「紫」だといわれています。黄色や青にも集まりますが、赤には見向きもしません。赤は黒に見えるため、認識されにくいのだそうです。...


アリの春の準備
土や砂どかして外へ 人間よりも一足早く 足元の小さな虫たちも春の到来を察知し、動き始めています。 春を感じたアリがまず始めにするのが、巣の出入り口を整えることです。冬の間、アリたちは地中にこもるため、巣の穴は土や砂でふさがれてしまいます。そのため、冬が終わると、土や砂をどか...


ナナフシモドキと暖冬
卵が越冬しやすく 安曇野市では大発生 この冬は予想された通りの暖冬でした。平均気温は、12月と1月に加えて2月も各地で平年を上回りそうです。諏訪湖も御神渡りが6季続けて出現しませんでした。 雪も少なく、これまでとは違う冬になっていて、この虫への影響も気になります。...


ハイイロゲンゴロウ
池の氷の中で越冬 凍ってもなお生きる 寒さが厳しいこの季節、池の水をのぞいてみると、水面に張った氷の中に越冬する虫を発見できるかもしれません。 「ハイイロゲンゴロウ」もそのうちの一つです。日本全国に生息していて、最もよく見られるゲンゴロウの種類です。池や沼のほか、水たまりや...


ミノムシの越冬
外の寒さ通しにくく厚くて頑丈な「蓑」の巣 葉っぱがほとんどなくなった木にぶら下がっているミノムシ。この時季の風物詩ともいえるおなじみの光景ですが、実はミノムシは、自治体によっては絶滅危惧種にも指定されるほど貴重な昆虫になってきています。...


サカダチゴミムシダマシ
わずかな水分求めて 砂漠で霧の朝「逆立ち」 世界には100万を超える種類の虫がいて、中にはアフリカの砂漠に生息しているものもいます。 極端な暑さや寒さ、乾燥といった、過酷な砂漠地帯で生きているのが「サカダチゴミムシダマシ」です。この虫は生きていくために必要な「水」を、ある方...


カブトムシの冬支度
秋に急成長する幼虫 北と南で異なる適応 信州ではあっという間に終わってしまう過ごしやすい季節、足元では虫たちも冬に向けて大急ぎで準備をしています。 たとえば「カブトムシ」の場合、夏の終わりに卵を産み、今は幼虫が大きくなる時期です。卵からかえった時は1センチにも満たないほどの...


台風で巣が壊れたハチ
草の茎に巣を修復 失敗繰り返さぬよう 台風が最も多くやってくる今の時期、人間以上に翻弄(ほんろう)されるのが「虫」です。強い雨や風によって、家である「巣」が壊されてしまうこともあります。 もし巣がなくなってしまったら、虫はどのような行動を取るのでしょうか。巣を丁寧に修復した...


トンボのはね
空気の渦つくる表面 強風の空もすいすい 強風でセミが飛ばされているのを目撃しました。さらに驚いたのが、トンボは風をものともせずにすいすいと飛び回っていたことです。 この違いはどうやら「翅(はね)」にあるようです。トンボの翅は、表面がでこぼこしていて、翅に前から風が当たると、...


天気と関係 セミの羽化
晴れた日の暗い時間 地中から様子を観測 夏本番を知らせるように、セミが鳴き始めました。 セミは一生の大半を土の中で幼虫として過ごします。ようやく外に出て成虫になっても、そこから1〜2週間しか生きられず、短い命を燃やすように一生懸命鳴くのです。...


カタツムリと梅雨
貝の仲間 乾燥が苦手 湿度高いと活動的に 最近カタツムリをよく見かけます。そこでふと気が付いたのが、カタツムリは梅雨の時期以外はあまり姿を現さないということです。なぜなのか調べてみました。 カタツムリは貝の仲間で、もともと海で暮らしていたため乾燥が苦手です。活動的になるの...
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